レザーハニーってどんなブランド?
革製品を長くきれいに使いたいと思ったとき、「お手入れ用のクリーナーや保湿剤って、どれがいいの?」と悩んだことはありませんか?私もお気に入りの革財布やバッグを長持ちさせたいと思い、いろいろなレザーケア用品を試してきました。その中で、「これは本当にすごい…!」と感動したのが、レザーハニー(Leather Honey)というブランドの製品でした。
レザーハニーはアメリカ生まれの老舗ブランドで、なんと1968年から50年以上も続いているレザーケア専門メーカーです。公式には「家族経営のブランド」と紹介されており、少人数で丁寧に製品をつくり続けているのが特徴。革を大切にするアメリカの家庭やプロのレザー職人たちの間で長年愛用されてきた実績があります。
レザーハニーの一番の魅力は、革にやさしい天然由来の成分でできていること。一般的なクリーナーやコンディショナーの中には、アルコールや強い化学成分が入っていて、かえって革を痛めてしまうこともあるのですが、レザーハニーの製品はその心配がほとんどありません。香りも無臭に近いので、匂いに敏感な人でも安心して使えます。
また、このブランドは環境にも配慮しており、動物実験をしていない(クルエルティフリー)という点も評価されています。自分の革アイテムを大事にしたい気持ちと、環境や動物へのやさしさの両方を大切にできるのが嬉しいですね。
今回の記事では、そんなレザーハニーの代表的な2つのアイテム、
- レザークリーナー(Leather Honey Leather Cleaner)
- レザーコンディショナー(Leather Honey Leather Conditioner)
この2点を実際に使用してみた感想を、写真付きで詳しくレビューしていきます!

「革のお手入れは難しそう…」「時間も手間もかかるんじゃない?」と思っている方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。この記事を読めば、初心者でも安心してレザーケアにチャレンジできるようになりますよ。
実際に使ってみた製品概要
今回は、レザーハニーの定番アイテムである2つの製品を使ってみました。
- レザークリーナー(Leather Honey Leather Cleaner)
- レザーコンディショナー(Leather Honey Leather Conditioner)
この章では、それぞれの製品について、見た目や中身、どんな革製品に使えるか、実際に触って感じた印象などをくわしく紹介していきます。
レザークリーナー|やさしく、しっかり汚れを落とす
まずは「レザークリーナー」から。こちらは革製品専用の洗浄液です。パッケージはシンプルな透明のボトルで、液体はほぼ無色・無臭。100ml(3.38オンス)から480ml(16オンス)など数種類のサイズ展開があり、用途に応じて選べます。
特徴的なのは、原液のまま使うのではなく、水で薄めて使うタイプだということ。公式の説明によると、「水1に対してクリーナー1」の割合で混ぜて使用します。たとえば、50mlのクリーナーに対して50mlの水を混ぜるというイメージです。
私はスプレーボトルに入れて使いましたが、スポンジや柔らかい布で直接拭く方法でもOK。泡立ちはなく、さらっとした使い心地です。
使用可能な革製品の例:
- 財布、名刺入れ
- 革靴、ブーツ
- ハンドバッグ、トートバッグ
- 革ジャン、コート
- 車の革シート
- 革ソファなどの家具
なお、スエードやヌバックなど起毛革には不向きとのことなので、その点は注意が必要です。

レザーコンディショナー|革にしっとりとした命を吹き込む
次に使ったのが「レザーコンディショナー」。これは革に潤いとツヤを与える保湿剤のようなもの。革が乾燥してひび割れるのを防ぎ、柔らかさと美しさを保つために使います。
ボトルは黒を基調としたデザインで、内容量は小サイズ(113g/4オンス)と大サイズ(226g/8オンス)の2種類。中身ははちみつのように濃厚なテクスチャーで、色は淡い琥珀色。においはほとんど感じません。
使うときは、柔らかい布やスポンジに少量取り、薄く均一にのばして塗り込むだけ。革にじわじわとしみ込んでいく感じがして、しっとりした質感に変わっていくのが分かります。
使用可能な革製品の例:
- 上記のクリーナーと同様(財布、靴、バッグなど)
- 馬具や革の椅子など、やや特殊な用途でも対応可能
また、色の濃い革に使用すると、最初は少し色が濃くなるように見えることがありますが、乾燥後は元に近い自然な仕上がりになります。心配な人は、目立たないところで試してから使うと安心です。
実際に手に取って感じたこと
実際に2つの製品を手に取って感じたのは、「とにかく扱いやすい」ということ。革の知識がない初心者でも、説明書通りに進めれば失敗しづらい設計になっています。
特にクリーナーは「汚れ落ちのよさ」と「革へのやさしさ」のバランスが絶妙で、コンディショナーは「しっかりしみ込むのにベタつかない」という使い心地が印象的でした。
レザーハニーで革製品をお手入れしてみた!
この章では、実際にレザーハニーのレザークリーナーとレザーコンディショナーを使ってみた様子を、ステップごとに分かりやすく解説していきます。
使ったアイテムは、革の財布・ブーツ・バッグの3点です。どれも1年以上使っていて、乾燥や汚れが気になっていたもの。レザーハニーがどれだけ効果を発揮するのか、実験してみました!
レザークリーナーの使い方と使用感
【STEP1】希釈する(薄める)
レザーハニーのクリーナーは原液を水で1:1に薄めて使うタイプです。今回は、小さなスプレーボトルに50mlのクリーナーと50mlの水を入れて、よく振って混ぜました。
【STEP2】やわらかい布かスポンジに含ませる
コットンのやわらかい布にクリーナー液を少し含ませて、革製品の表面を軽く拭いていきます。強くこすらず、やさしくなでるのがポイント。
【STEP3】全体をまんべんなく拭く
特に汚れがたまりやすい「角」や「折り目」などもていねいに。財布の表面にあった黒ずみやホコリ汚れが、数回なでるだけで驚くほどスッキリ落ちました。
【STEP4】乾いた布で水分をふき取る
最後に乾いた布で軽く拭いて、しばらく自然乾燥させます。ベタつきやぬるつきはまったくなく、サラサラの手触りに戻ります。
▶ 使用感まとめ:
- 汚れ落ち:★★★★☆(4.5/5)
- 手軽さ:★★★★★(5/5)
- におい:ほぼ無臭で快適
- 刺激感:なし。素手で触っても安心
レザーコンディショナーの使い方と使用感
【STEP1】少量を布にとる
クリーナーでキレイになった革製品に、今度はコンディショナーを塗って保湿します。とろりとしたテクスチャーなので、ほんの少しでじゅうぶん伸びます。私は直径3cmくらいの布に小豆ほどの量をのせて使用しました。
【STEP2】薄くのばしながら塗布
革の表面をなでるように、薄く均一に広げていきます。塗った直後は少し濡れたような見た目になりますが、すぐに革にしみ込んでいきます。
【STEP3】10分ほど放置してから拭き取り
そのまま10〜15分ほど放置したあと、乾いた布で軽く拭き上げます。このとき、余分なオイルが残っている場合はしっかり拭き取ると◎。
【STEP4】数時間自然乾燥
完全に乾くまで1〜2時間放置。革の表面はツヤが戻り、しっとりした触り心地に。乾いた後もベタつきはまったくなく、むしろサラッとした仕上がりになります。
▶ 使用感まとめ:
- ツヤ感・保湿力:★★★★★(5/5)
- ベタつきなし&無臭なのが高評価
- 初めてでもムラなく塗りやすい
Before/Afterの変化まとめ
使用前 | 使用後 |
---|---|
表面がカサついて白っぽい | しっとりして自然なツヤ |
黒ずみや手あかが目立つ | 汚れがスッキリ落ちる |
革が硬くなってきていた | やわらかさが戻る |
財布・ブーツ・バッグともに、使う前と後では見た目も手触りも大きく変化しました。特に「乾燥していた革がしっとり柔らかくなった感じ」は、写真では伝えきれないほどの驚きがあります。

使用頻度の目安
革の使用状況にもよりますが、以下のような頻度が目安とされています:
- クリーナー:2〜3か月に1回
- コンディショナー:半年に1回(乾燥している場合は3か月に1回)
使いすぎると革に負担をかけることもあるので、「必要なときに適量だけ」が長持ちのコツです。
他社製品と比較してどう?|レザーハニーのメリット・デメリット
レザーハニーを実際に使ってみてとても満足していますが、レザーケア用品には他にもたくさんの製品があります。たとえば、レザーケアに詳しい人の間では「コロニル」「サフィール」「M.モゥブレィ」などもよく知られていますよね。
この章では、それらの代表的なブランドとレザーハニーを実際の使い心地・効果・使いやすさの面から比較し、それぞれの特徴をわかりやすく整理してみました。
比較ブランド①:コロニル(Collonil)
特徴:
- ドイツの老舗ブランド
- スプレータイプが豊富で、防水スプレーが特に有名
- 速乾性・防水効果に優れる
レザーハニーとの違い:
- コロニルのクリーナーは速乾でサッと使えるが、革が少し乾燥しやすい印象
- コンディショナーの浸透力はレザーハニーの方がやや上
- スプレータイプが多く、初心者にも手軽だがやや匂いが強め
結論:
- 短時間で仕上げたい人→コロニル
- じっくり革を育てたい人→レザーハニー
比較ブランド②:サフィール(Saphir)
特徴:
- フランス発。プロの革職人や靴磨き職人が愛用
- 成分がとても高品質(天然油・ミンクオイルなど)
- ツヤ出し・仕上がりの美しさはトップクラス
レザーハニーとの違い:
- サフィールは色付きのクリームタイプが多く、色補修も可能
- 一方でレザーハニーは無色透明でどんな革色にも使いやすい
- サフィールは香りが強めで、やや上級者向け
結論:
- 色の補修や高級靴の仕上げに→サフィール
- どんな革にも安心して使いたい→レザーハニー
比較ブランド③:M.モゥブレィ(エム・モゥブレィ)
特徴:
- 日本でも入手しやすく、靴磨き用品が充実
- クリームや保革オイルが豊富
- 店頭でスタッフが相談に乗ってくれることも
レザーハニーとの違い:
- M.モゥブレィは靴用中心で、バッグやソファなど広範囲にはやや不向き
- レザーハニーは靴以外のレザーにもオールマイティに使える
- 価格はM.モゥブレィの方がやや安いが、保湿力はレザーハニーが勝る印象
結論:
- コスパ重視&靴専用なら→M.モゥブレィ
- 幅広く長期的に使いたいなら→レザーハニー
レザーハニーのメリットとデメリットまとめ
レザーハニーのメリット
- 無臭・無色で初心者も安心
- どんな革色にも使える
- 高い浸透力と保湿力で、革が本当に柔らかくなる
- 1回の使用量が少なく、コスパが意外と良い
- バッグ・財布・車の内装・家具まで対応範囲が広い
レザーハニーのデメリット
- 乾燥時間がやや長い(数時間は必要)
- 粘度が高めなので、最初は塗り広げるのに少しコツが要る
- 店頭販売が少なく、通販中心(Amazonなどで購入)
- スエードや起毛革には不向き
どんな人にレザーハニーがおすすめ?
タイプ | おすすめ度 |
---|---|
初めて革のお手入れをする人 | ★★★★★(扱いやすい) |
高級なバッグや家具を大切に使いたい人 | ★★★★★(万能性あり) |
靴のケアだけをしたい人 | ★★☆☆☆(靴専用製品にやや劣る) |
香りが苦手な人 | ★★★★★(無臭) |
色つきクリームで補色したい人 | ★☆☆☆☆(透明タイプのみ) |