旅行先での絶景、バイクで風を切る爽快感、あるいは家族や友人との何気ない日常。 「この瞬間を、もっときれいに、もっと臨場感たっぷりに残したい」と思ったことはありませんか?
スマートフォンのカメラ性能は年々進化していますが、アクティブなシーンではやはり限界があります。 「落としたら画面が割れそう……」 「手ブレで映像がガタガタになってしまった」 「動画を回していたら、肝心な時にスマホのバッテリーが切れた」
そんな悩みを一発で解決してくれる最強のツールが、アクションカメラです。
しかし、いざ買おうと思って調べてみると、GoPro、DJI、Insta360……と似たような見た目の機種が並び、スペック表を見ても専門用語ばかり。「結局、自分にはどれが合っているの?」と迷ってしまう方が非常に多いのが現状です。
そこで本記事では、アクションカメラ市場を牽引する主要メーカーの最新モデルを徹底比較。 数ある中から、「2025年、これを買っておけば間違いない」と自信を持っておすすめできる5機種を厳選しました。
- 思い出をシネマティックに残したいVlogger
- 激しい動きも滑らかに撮りたいスポーツ愛好家
- 人とは違う面白い映像を撮りたいクリエイター
あなたが「何を撮りたいか」に合わせて、最高の相棒となる1台を見つけるお手伝いをします。 それでは、アクションカメラの世界へ飛び込んでみましょう!
初心者でも失敗しない!アクションカメラ選びの5つのポイント
スペック表には細かな数字が並んでいますが、実際に使う上でチェックすべきポイントは実は5つだけです。 ここさえ押さえておけば、「買ったけど使いにくかった…」という失敗を防ぐことができます。
1. 手ブレ補正の強さ(「水平維持」があるか?)
アクションカメラ最大の特徴が、走りながら撮影しても映像がピタッと止まって見える強力な手ブレ補正です。 現在、主要メーカー(GoPro, DJI, Insta360)の最新モデルであれば、どれも「ジンバル」という機械を使ったような滑らかな映像が撮れます。
ここをチェック!
- さらに一歩進んだ機能として「水平維持(ホライゾンレベリング)」に対応しているか確認しましょう。カメラを360度回転させても、映像の水平線が常に真っ直ぐ保たれる機能です。これがあると、激しいスポーツやバイクの映像が劇的に見やすくなります。
2. 暗所性能とセンサーサイズ(夜も撮る?)
「昼間の海」などはどのカメラでも綺麗に撮れますが、差が出るのは「夕暮れ」や「夜の街」、「室内」です。 ここで重要になるのが「イメージセンサーのサイズ」です。
ここをチェック!
- 1/1.3インチ以上のセンサーを搭載しているモデルが現在のトレンドです。
- Vlogで夜の街歩きや、キャンプの焚き火などを撮りたい場合は、特に暗所性能に強いモデル(DJI Osmo ActionシリーズやInsta360 Ace Proシリーズなど)を選ぶのがおすすめです。
3. バッテリー持ちと熱停止(録画時間は?)
高画質な映像を撮影する際、アクションカメラは多くの熱を持ちます。機種によっては、バッテリーが残っていても熱で強制終了(熱停止)してしまうことがあります。
ここをチェック!
- 連続撮影時間:4K撮影で何分回せるか。最新モデルは1.5時間〜2時間以上持つものが増えています。
- 長回し(子供の発表会やスポーツの試合など)をする予定があるなら、「熱暴走への耐性」が高いと言われている機種を選びましょう。
4. マウントの「脱着」のしやすさ
意外と見落としがちなのが、カメラを三脚やヘルメット、胸のマウントなどに付け替える時の手間です。
ここをチェック!
- マグネット式(クイックリリース):DJIやInsta360が採用。磁石とツメで「カチッ」と一瞬で脱着できます。頻繁に場所を変えて撮影する人には圧倒的に便利です。
- ネジ式:従来のGoProスタイル。しっかり固定できますが、付け替えにはネジを回す手間がかかります(※最新のGoPro 13ではマグネットも追加されました)。
5. 「広角」か「360度」か
そもそも、どんな映像を撮りたいかでカメラのタイプが分かれます。
- 一般的なアクションカメラ(広角):GoPro HEROシリーズなど。高画質で使いやすく、編集も簡単。王道の選択肢です。
- 360度カメラ:Insta360 Xシリーズなど。全方位を撮影し、後からアプリで見たい方向を決めます。「撮り逃し」がありませんが、編集の手間が少し増えます。
【目的別】おすすめアクションカメラ紹介
GoPro HERO 13 Black | 拡張性No.1!クリエイティビティを刺激する王道モデル
一言で言うと: 「スポーツ撮影ならやっぱりこれ。新しいレンズシステムで、マクロから超広角まで映像表現が無限大に広がるプロフェッショナルな一台。」
アクションカメラの代名詞であるGoProの最新作。 見た目は前作と似ていますが、中身はクリエイター向けに大きく進化しました。最大の特徴は、新開発の「HBシリーズレンズ」への対応。レンズを付け替えるだけで、カメラが自動で設定を認識し、標準レンズでは撮れないような映像を撮影できます。
また、ユーザーからの要望が多かった「マグネット式マウント」がついに採用され、脱着のストレスが激減しました。前作で削除されていたGPS機能も復活し、まさに「完成形」といえる仕上がりです。
ここがすごい!メリット
- 画質のキレが違う(5.3K/60fps): 昼間の明るい場所での解像感、空の青さ、色の鮮やかさは依然として業界トップクラス。5.3Kという高解像度は、編集でズームしても画質が落ちにくいのが強みです。
- 「HBシリーズレンズ」による拡張性: 別売りのレンズを装着することで、至近距離にピントが合う「マクロ撮影」や、映画のような「アナモルフィック撮影」が可能に。カメラ本体がレンズを自動認識してくれるので設定も簡単です。
- 強力な手ブレ補正「HyperSmooth 6.0」: 激しいアクションでも、まるでレールの上を走っているかのような安定感。360度カメラを回しても水平を維持する機能も健在です。
- マグネットラッチマウントの追加: 従来のネジ回し式に加え、カチッとワンタッチで取り付けられるマグネット式に対応。マウントの付け替えが爆速になりました。
知っておきたいデメリット
- 暗所性能は据え置き: センサーサイズ(1/1.9インチ)が前作から変わっていないため、夜間の街歩きや暗い室内では、後述するDJIやInsta360の最新モデルに比べるとノイズが乗りやすいです。
- タッチ感度: スマホのようなサクサク感に比べると、画面のレスポンスがほんの少し硬く感じることがあります。
こんな人におすすめ!
- スポーツ撮影(サーフィン、スキー、MTB)がメインの人: 昼間のアクティビティでの信頼性は最強です。
- 映像作品を作りたいクリエイター: マクロレンズやNDフィルターを駆使して、こだわりの映像を撮りたい人に。
- すでにGoProマウントやアクセサリーを沢山持っている人: 資産を活かしつつ最新機能を使えます。
DJI Osmo Action 5 Pro | バッテリーお化け&夜景最強。Vlogの正解はこれ!
一言で言うと: 「驚異の4時間バッテリーと、夜でも明るく撮れる大型センサーを搭載。使い勝手を極めた、失敗しない優等生カメラ。」
ドローンで有名なDJIが送るアクションカメラの最新作。 名前に「Pro」がついた通り、プロの映像制作者も納得のスペックに進化しました。最大の特徴は、アクションカメラの弱点だった「暗所性能」と「バッテリー持ち」を完全に克服した点です。
他社製品が1.5時間〜2時間程度で電池切れになる中、このカメラはなんと最大4時間の連続撮影が可能。さらに、新世代の1/1.3インチセンサーとAIチップにより、夜の街やキャンプ場の薄暗いシーンでも、ノイズの少ないクリアな映像を記録できます。
ここがすごい!メリット
- 圧倒的な夜間撮影能力: 「SuperNightモード」を使えば、肉眼よりも明るいのではないかと思うほど鮮明に撮れます。夜のVlogや屋内撮影が多いなら、迷わずこれです。
- 驚異のスタミナバッテリー: 予備バッテリーを持ち歩かなくても、これ1本で1日の撮影をほぼこなせてしまうほどの持ちの良さ。冬場の低温環境にも強いです。
- 被写体トラッキング機能: アクションカメラなのに、被写体を認識して画面の中心に収め続ける機能(クロップして追従)を搭載。一人で喋りながら歩く時も、フレームアウトの心配がありません。
- 内蔵ストレージ(47GB)を搭載: 万が一SDカードを忘れたり、容量がいっぱいになっても、カメラ本体に約47GB分記録できます。これは地味ですが「撮れ高」を守る神機能です。
知っておきたいデメリット
- 解像度は4Kまで: GoPro(5.3K)やInsta360(8K)に比べると、最大解像度は4K/120fps止まりです。とはいえ、YouTubeやスマホで見る分には4Kで十分すぎるほど綺麗です。
- 画角の広さは標準的: 十分に広角ですが、GoProの新しいレンズモジュールのような「超・超広角」の選択肢は少ないです。
こんな人におすすめ!
- Vlogger / YouTuber: 自撮り画面(前面)もタッチ操作可能で、マイクの接続も簡単(DJI Mic 2と直結可能)。
- 旅行好き・キャンパー: 夜景や焚き火を綺麗に残したい、バッテリー交換の手間を減らしたい人に。
- 初心者: 操作画面がスマホのように直感的で、一番迷わず使えます。
Insta360 Ace Pro 2 | ライカレンズ×AI搭載!画質にこだわるVloggerの最終兵器
一言で言うと: 「フリップ画面で自撮りの失敗なし。ライカと共同開発したレンズと8K映像で、アクションカメラの常識を覆す高画質を実現。」
360度カメラで有名なInsta360が作った、広角アクションカメラの第2世代フラッグシップ機。 このカメラの最大の特徴は、「デュアルAIチップ」の搭載です。画像処理専用のチップを積むことで、アクションカメラとは思えないほどノイズの少ない、クリアで美しい映像を叩き出します。
そして何より、背面の大きな画面をパカッと持ち上げて自分に向けられる「フリップ式タッチスクリーン」が最高に便利。GoProやDJIの前面にある小さな画面とは比べ物にならないほど見やすく、構図の確認が容易です。
ここがすごい!メリット
- ライカ監修レンズ & 8K撮影: 名門ライカと共同開発したレンズと、業界最高クラスの8K解像度により、細部までキレのある映像が撮れます。色味も鮮やかで、特に赤や青の発色が美しいのが特徴です。
- 2.5インチの大型フリップ画面: 自撮りをする際、2.5インチの大画面で確認できるのは圧倒的なアドバンテージ。ローアングル(地面スレスレ)の撮影も、画面を上に向けるだけで覗き込まずに撮れます。
- AI編集機能が優秀: 専用アプリが非常に賢く、長い動画から「いいシーン」だけをAIが自動でピックアップして編集してくれます。編集が面倒な人にとっては救世主のような機能です。
- ジェスチャー操作: 離れた場所から「手のひら」を見せるだけで録画開始が可能。声が届かない場所でも自撮りスタートができます。
知っておきたいデメリット
- 少し重くて大きい: 高性能なレンズやフリップ機構を積んでいる分、GoProやDJIに比べると一回り大きく、ずっしりとした重さを感じます。ヘルメットに付けると少し重いかもしれません。
- 価格が高め: ライカブランドや8K機能など盛りだくさんな分、他のアクションカメラより少し価格設定が高めになる傾向があります。
こんな人におすすめ!
ローアングル撮影が多い人: スケボーやペット目線など、低い位置からの撮影が楽になります。
画質重視のVlogger: とにかく自分の顔や風景を綺麗に撮りたい人。
編集を時短したい人: 撮りっぱなしでも、AIが勝手にハイライト動画を作ってくれます。
おすすめ3機種 スペック比較表
紹介した3機種の主な違いを一覧表にまとめました。
「画質」「バッテリー」「使い勝手」のどこを重視するかで、あなたに合う一台が決まります。
| 項目 | ① GoPro HERO 13 Black | ② DJI Osmo Action 5 Pro | ③ Insta360 Ace Pro 2 |
| 最大の特徴 | スポーツ性能 & 拡張性 レンズ交換で映像表現が無限大 | スタミナ & 夜景 4時間バッテリーと暗所への強さ | 高画質 & 自撮り ライカレンズとフリップ画面 |
| 最大解像度 | 5.3K / 60fps | 4K / 120fps | 8K / 30fps |
| バッテリー持ち | 標準的 (約1.5~2.5時間) | 最強 (最大4時間) | 標準的 (約3時間※推奨モード) |
| 防水性能 (ケースなし) | 10m | 20m | 12m |
| 画面タイプ | 前面+背面固定 | 前面+背面固定 | 背面フリップ式 |
| 重量 | 約154g | 約146g (最軽量) | 約177g |
| 内蔵メモリ | なし | あり (47GB) | なし |
| ベストな用途 | サーフィン、バイク、作品撮り | 旅行Vlog、長回し、夜撮影 | 自撮りVlog、こだわりの映像 |
これだけは買っておけ!必須アクセサリー3選
アクションカメラは「本体だけ」買っても、すぐに使えなかったり、不便だったりすることがよくあります。
「最低限これだけは一緒にカートに入れておくべき」という必須アイテムを3つ紹介します。
高速なmicroSDカード(V30 / U3クラス以上)
一番多い失敗が「家にあった古いSDカードを使ったら、エラーが出て録画できなかった」というケースです。
4Kや8Kの高画質映像を記録するには、書き込み速度が速いカードが必須です。
- 選び方: パッケージに「V30」または「U3」というマークがあるものを選んでください。
- おすすめ容量: 128GB以上(4K動画なら数時間撮れます)。
「3way」自撮り棒(三脚機能付き)
アクションカメラには「持ち手」がありません。手で直接持つと指が映り込んだり、落としやすかったりします。
おすすめは、以下の3つの機能がセットになった3wayタイプです。
- 自撮り棒: 腕を伸ばして広く撮れる。
- 三脚: 地面に置いて固定撮影できる。
- グリップ: しっかり握って撮影できる。
- メーカー純正品も良いですが、サードパーティ製でも優秀なものが多くあります。
ネックマウント(首掛けマウント)
両手が空く状態で、自分の目線に近い映像(POV)を撮りたいならこれが最強です。
- メリット: 首にかけるだけなので、ヘルメットや体にバンドを巻きつける必要がなく、街中でも悪目立ちしません。
- 用途: 料理の手元動画、バイク・自転車の運転視点、子供と遊ぶ時の映像など。
- 特にマグネット式のカメラ(DJIやGoPro 13)とは相性抜群です。
購入前に知っておきたい!よくある質問 (Q&A)
最後に、アクションカメラを初めて買う人が抱きがちな疑問にお答えします。
Q1. Amazonで売っている数千円の「格安アクションカメラ」はどうですか?
A. 「お試し」ならありですが、過度な期待は禁物です。 数千円〜1万円程度の安価なモデルと、今回紹介した大手メーカー製との決定的な違いは**「手ブレ補正」と「画質」**です。 格安モデルは歩くだけで映像がガタガタ揺れたり、空の色が不自然だったりすることが多いです。「記録用」としては使えますが、スマホのような綺麗な映像を期待するとがっかりするかもしれません。長く使うなら、少し予算を足してでも大手メーカー(またはその型落ちモデル)をおすすめします。
Q2. 動画編集は難しい?パソコンが必要ですか?
A. スマホだけで十分ハイクオリティな動画が作れます! GoPro、DJI、Insta360の3社とも、非常に優秀なスマホ用公式アプリを提供しています。 カメラからスマホへ動画を転送し、アプリ内でカット編集、音楽の追加、フィルター加工まで完結します。特にInsta360のアプリはAI自動編集が強力で、素材を選ぶだけで勝手にプロっぽい動画を作ってくれます。
Q3. スマホでも動画は撮れるけど、あえて買うメリットは?
A. 「スマホを守れること」と「撮れないアングル」です。 スマホを自転車に固定したり、海に入れたりするのは故障のリスクが高すぎます。アクションカメラなら、汚れても洗えますし、万が一落としても簡単には壊れません。 また、広角レンズのおかげで、自撮り棒を使えば「風景と自分」を広く写せます。スマホのバッテリーを温存できるのも大きなメリットです。
まとめ:あなたにぴったりの1台を持って、冒険に出かけよう!
ここまで、2025年最新のアクションカメラ事情とおすすめ機種を紹介してきました。 最後に、もう一度選び方のポイントをおさらいしましょう。
- 【スポーツ・アクティビティ重視なら】 GoPro HERO 13 Black がベスト。 豊富なレンズオプションと絶対的な信頼性で、あなたの冒険を一番カッコよく残してくれます。
- 【Vlog・旅行・夜景撮影なら】 DJI Osmo Action 5 Pro がベスト。 圧倒的なバッテリー持ちと夜間画質で、旅の最初から最後までストレスなく撮り続けられます。
- 【画質・自撮りのしやすさ重視なら】 Insta360 Ace Pro 2 がベスト。 ライカレンズの美しい映像とフリップ画面、そしてAI編集機能が、クリエイティブな動画作りをサポートしてくれます。
どのアクションカメラを選んでも、スマートフォンのカメラだけでは決して撮れなかった「没入感のある映像」が撮れるはずです。
迷っている時間はもったいないです。 ぜひ、あなたにぴったりの相棒を手に入れて、次の休日には新しい景色を撮りに出かけてみてください!

