カメラストラップの基本と選ぶメリット
カメラを首から下げたり肩にかけたりして撮影している方を、街中や旅行先でよく見かけると思います。このとき欠かせないのがカメラストラップ。カメラストラップはカメラの落下を防ぐのはもちろん、両手が自由に使えるようにサポートし、撮影スタイルを快適にしてくれる重要なアクセサリーです。本セクションでは、カメラストラップの基本的な役割や、装着するメリットなどを2000文字程度で詳しく解説していきます。
カメラストラップの役割
- 落下防止
カメラストラップの第一の役割は、カメラが手から滑り落ちるリスクを減らし、機材を守ることにあります。たとえば写真を撮るとき、片手でカメラを操作している最中に手が疲れたり、ふとした拍子にぶつけたりすると、カメラが落下しそうになることは少なくありません。そんなとき、ストラップを首や肩、もしくは手首にかけていれば、大事なカメラを守ることができます。とくに一眼レフやミラーレスといった大きいカメラは本体やレンズの重さもあるので、落下ダメージが致命的になりかねません。カメラストラップを使うことで、不意の事故を防ぐ効果が得られます。 - 両手が使える
カメラを持ち運ぶ際、常に手で支えていると別の作業がしづらかったり、疲れてしまったりします。ストラップを活用して首や肩に掛ければ、移動時に両手が自由になって歩きやすくなるのです。たとえばカフェでお茶を飲みながら、ふと気になる被写体が見えたときも、ストラップでカメラを掛けておけば、さっと構えるだけで撮影準備が整います。 - 撮影姿勢を安定させる
カメラストラップは手ブレ防止に役立つこともあります。撮影スタイルによっては、ストラップを首に掛けて少しテンションをかけながら構えることで、ブレを抑えられる場合があるのです。ただし、これは慣れも必要なので、最初はあまり意識しすぎず、カメラを支える補助道具のひとつとして考えるとよいでしょう。
カメラストラップの種類
カメラストラップと一口に言っても、さまざまな形状・素材・デザインが存在します。まずは大まかに分けると以下のようなタイプがあります。
- ネックストラップ
首にかけるタイプ。デザインバリエーションが豊富で、ファッション的にも楽しみやすい。 - ショルダーストラップ
肩からかけるタイプ。ネックストラップより幅広で、長時間撮影でも疲れにくいものが多い。 - 速写ストラップ
「速写」という言葉どおり、素早く撮影姿勢に入れるように工夫されたストラップ。ストラップの長さが瞬時に変えられるものもある。 - ハンドストラップ(リストストラップ)
手首に巻いて使用するタイプ。軽量・コンパクトなカメラ向け。 - グリップストラップ
カメラ底面の三脚穴などに固定し、手の甲側にストラップを通して撮影するタイプ。手ブレ防止に効果があるが、大きめの機材向け。
これらのタイプを組み合わせて使う方も多いですし、とにかく撮影スタイルや好みに合わせて選ぶのが重要です。
カメラストラップを装着するメリット
ここまで述べてきたように、カメラストラップは撮影をサポートする便利な道具ですが、改めてメリットをまとめると以下のようになります。
- 落下防止&安全性向上
一番大きいメリットです。高価なカメラやレンズをうっかり落とすリスクを減らせます。 - 両手が自由に使える
観光地やイベント会場などで、カメラをぶら下げながら歩けるので、手荷物や財布、スマホ操作などもしやすいです。 - 機材を構えやすくなる
撮影のテンポが上がり、ふいに訪れる「シャッターチャンス」を逃しにくくなります。 - デザインで気分UP
無骨なカメラもストラップの色柄次第でおしゃれに。自分好みのストラップを選ぶことで、撮影意欲が高まります。
20代~40代のカメラユーザー視点での魅力
特に20代~40代のユーザーは、旅行やお出かけ、趣味撮影でカメラを活用する機会が多いでしょう。スマホカメラでは味わえない本格的な撮影を楽しむうえでも、快適に撮れるストラップは欠かせません。
- おしゃれ重視なら革製やファブリック系のネックストラップを選ぶ方が多い
- 機動力重視ならロープタイプや速写ストラップをチョイスし、サッと構えられるようにする
どちらにせよ、素材や使い勝手をしっかりチェックすることで、カメラライフがより充実します。
次のセクションでは、カメラストラップの素材とデザインに注目し、それぞれの違いや特徴を2000文字ほどかけて、さらに詳しく紹介していきます。レザー・ナイロン・ロープタイプなど、多彩なストラップ素材の強みと弱みを理解し、自分のスタイルに合ったものを見つけてみましょう。
ここまでがセクション1の解説です。カメラストラップは撮影スタイルの「土台」ともいえるアクセサリーで、落下防止や撮影リズムの向上に非常に役立ちます。次セクション以降では、それぞれのタイプや素材の深いところまで解説しながら、おすすめの製品などにも触れていきますので、ぜひ読み進めてください。
ストラップの素材とデザインの特徴
前セクションでは、カメラストラップの基本的な役割やメリットについて説明しました。ここからは具体的に、ストラップ選びの中でも特に重要な「素材」と「デザイン」について、2000文字ほど使って詳しく見ていきましょう。ストラップは大きく分けると、レザー(革)・ナイロン・コットン・ロープ系などに区分されることが多いです。素材によって見た目も使用感も異なるため、自分の撮影スタイルやファッションセンスに合わせて選ぶのがポイントです。
レザー(革)ストラップ
- 高級感と経年変化
レザーストラップの魅力は、なんといっても質感の良さと経年変化です。最初は少し硬めに感じても、使い込むほど柔らかく手や首に馴染んでくるうえ、表面に深みのある色ツヤが生まれます。これを「エイジング」と言いますが、革特有の風合いを楽しめるのが最大のポイントといえるでしょう。 - 種類も豊富
レザーといっても、牛革・ヌメ革・イタリアンレザー・ブライドルレザーなど多種多様。また、表面の仕上げ方によって光沢や色合いも変わるため、同じ革製でも製品ごとに雰囲気はガラリと異なります。 - 注意点
・最初は硬くて首が痛い、曲がりづらいといったケースも。
・雨や水濡れに弱い場合があり、カビやシミのリスクも。
・お手入れ(オイル塗布など)をこまめにすると長持ちする。
レザー製はこんな人におすすめ
- 大人っぽい雰囲気やクラシカルなスタイルが好みの人
- 経年変化を楽しみたい
- 多少のメンテナンスを厭わない
ナイロン・ポリエステル系ストラップ
- 耐久性とコストパフォーマンス
ナイロンやポリエステルなどの化学繊維をメインにしたストラップは、軽量で耐久性が高いものが多いです。メンテナンスも楽で、汚れたら水拭きや軽い手洗いができるタイプもあり、コストパフォーマンスに優れているのが特長。 - 滑り止め機能やパッド付きも
ナイロン系のストラップには、肩当て部分にパッドを付けたり、ゴムの滑り止めが施されたモデルも存在します。カメラが大きくて重い場合や、長時間首や肩に掛けて撮影する場合には、このようなパッド付きストラップだと痛みや疲労を軽減しやすいです。 - 注意点
・高級感はやや劣るかもしれない
・カジュアル路線のデザインが多く、落ち着いた雰囲気を求める方にはやや物足りないかも
ナイロン系はこんな人におすすめ
- 手軽さ重視で、汚れやすいシーンでも気軽に使いたい
- 長時間の持ち運びで「疲労軽減パッド」が欲しい
- コスパを重視したい
コットン・ファブリック系ストラップ
- 柔らかな肌触り
コットンやコットン混紡のファブリック系ストラップは、首や肩への負担が少なく、柔らかな肌触りを楽しめます。リネンや帆布(キャンバス地)なども同様で、やさしい雰囲気やアナログ感があるのが魅力です。 - デザイン・柄のバリエーション
このタイプはカラフルな柄や民族調のパターンなど、デザインの幅が豊富です。たとえばボヘミアン風の模様や、レトロ調の花柄など、カラフルな配色のストラップは、ファッションコーディネートのアクセントにもなります。 - 注意点
・繊維素材ゆえに、汚れが付いたまま放置すると染みになることがある
・革と比べて耐久性は大きく劣るわけではないが、引き裂きに弱い場合もあるので注意
ファブリック系はこんな人におすすめ
- 柄や模様で個性を出したい
- 首当たりがソフトなので、肌が敏感な方
- 軽さ・柔らかさを重視する
ロープタイプストラップ
- クライミングロープ由来の高耐久
最近注目されているのが、クライミングロープやパラコードなどを使ったロープタイプ。丈夫かつおしゃれな質感を両立しており、海外製のブランドなどから多彩なモデルが登場しています。 - ねじれにくく手になじむ
ロープストラップはフラットなベルト状ではなく丸いロープ状なので、肩に掛けたり手首に巻き付けたりしたときに不思議な安定感があります。とくにロープの太さが適度なモデルを選べば、撮影時の取り回しがしやすいでしょう。 - 注意点
・細いロープだとカメラが重いときに首や肩が痛くなる可能性
・長さ調節がないことが多いので、自分の体格や好みに合うか要確認
デザインのポイント
- カラー選び
ストラップをファッションアイテムとして考えるなら、カメラ本体のカラーや自分の服装との相性も見ておきたいですね。たとえば黒いカメラには、革のブラウンや、鮮やかな柄モノがよく映えます。 - 金具・パーツの素材
ストラップ先端部分の金属リングや留め具部分の素材・形状も重要です。丸カンリングを使うタイプや、バックル式で取り外しが簡単なタイプなど様々。金具がカメラボディを傷つけない工夫がされているかどうかもチェックポイントです。 - ブランドロゴの有無
シンプルを好むならロゴなし、ブランド感をアピールしたいならロゴあり、といったように、見た目の要素としてロゴの有無も重要。とくにメーカー純正品の中には、大きくメーカー名が印字されているものも多いので、自分の好みに合うかどうかを考えましょう。
使用シーンで考える素材選び
- アウトドアやスポーツ撮影
汗や汚れに強いナイロンやポリエステルのストラップが扱いやすい。ロープタイプも耐久性に優れるため人気。 - フォーマルシーンやおしゃれ重視
レザーや帆布、コットン系など服装に合わせやすい。高級感やデザイン重視なら革製が定番。 - 旅行や街歩き
パッド付きなど、長時間でも肩が痛くなりにくいタイプ、またはロープタイプで手首に巻きやすいものがおすすめ。
具体的にストラップ選びの際に押さえるべきポイントやストラップの長さ・機能性などを深掘りしていきます。買う前に見落としがちな細かい部分をしっかりチェックして、納得いくストラップを選びましょう。
ストラップを選ぶときのポイントと注意点
同じように見えても、細部を見逃すと「使いにくい……」なんてことも起こりかねません。ぜひ購入前にチェックしておきたい点をまとめていきましょう。
カメラのストラップ取り付け部との相性
1)ストラップ取り付け穴・金具の幅
- 近年のミラーレス一眼の一部モデルでは、ストラップ取り付け幅がやや細いことがあります。たとえばキヤノンのEOS Kiss Mシリーズや、一部のコンパクトなミラーレスでは、通常の10mm幅ではなく8mm幅だったり……。購入しようと考えているストラップの先端幅が自分のカメラに合うか必ず確認しましょう。
2)リングタイプかテープタイプか
- ストラップ先端が二重リング(丸カン)でカメラに付くものと、テープ状を直接カメラの取り付け部に通すタイプがあります。カメラ側にリングがついているならテープタイプでもOKですが、もしカメラが丸カンを備えていない場合はストラップ側についている二重リングを利用する必要があります。
- また、リング同士が擦れてカメラに傷がつくケースもあるので、リング部にレザーや布のカバーがあるかどうかもポイント。
長さ調整機能
1)あると便利なワンタッチ調整
- 速写ストラップをはじめ、一瞬でストラップを短くしたり長くしたりできるタイプはとても便利です。街歩きでは短くしてカメラを体に密着させ、撮影時にサッと伸ばして構える……そんなスムーズな流れを実現できます。
- ただし、長さ調整のためのパーツが大きい場合、手に巻きつける際の邪魔になる可能性もあるので、用途をよく考えるとよいでしょう。
2)固定長タイプ
- ロープストラップや一部レザーストラップのように、長さが固定されているタイプも根強い人気があります。余計なパーツが付かない分、見た目がすっきりしていて、手に巻きつけて使う人には高評価。ただし、長さを変えられないので購入前に何cmがベストかしっかりチェックが必要です。
幅・パッド・重量バランス
1)幅
- 首や肩に負荷がかかりやすい一眼レフやフルサイズミラーレスの場合、幅が広め(40mm前後など)のほうが重量分散されて楽。逆に小型のカメラなら20〜30mm幅、ロープタイプなら8〜10mm程度でも十分です。
2)パッドの有無
- 長時間首に掛けるなら、肩当て部分にクッションや滑り止めがついたモデルだと快適。例えばナイロン製ストラップでも、パッドのおかげで重いカメラも意外と平気だったりします。
3)ストラップ自体の重量
- レザー製や金属パーツ多めのストラップはそこそこ重い場合もあります。カメラ本体とのバランスを考え、できれば装着総重量を把握しておきたいです。小型カメラに重いストラップだとアンバランスかもしれません。
着脱のしやすさ
1)ワンタッチ着脱システム
- ピークデザインの**「アンカーリンクス」**のように、瞬時にストラップが外せる仕組みを採用するブランドも増えています。必要なときだけストラップを付け、三脚やジンバルに乗せるときは素早く外す——こんな使い方を想定しているなら、着脱システム付ストラップはとても便利。
2)バックル式 / ナスカン式
- もっと簡易的に、バックルでパチンと外せるタイプや、カラビナのようなナスカンで留めるタイプもあります。ただし、バックル部分が一度壊れると使えなくなるので、信頼性を重視したい場合には丁寧にチェックしたほうがいいですね。
デザインやブランドイメージ
1)ファッションとの組み合わせ
- 特に20代~40代の方は、おしゃれを意識して街撮りを楽しむ方が多いでしょう。ストラップが写真撮影だけでなく、ファッションとしても活躍するのは大きな魅力です。カメラをぶら下げているだけでも様になるデザインを選ぶのもいいですし、あえてシンプルにまとめるのもあり。
2)ブランドで選ぶ楽しさ
- ピークデザイン、BlackRapid、OP/TECH USA、ARTISAN&ARTIST、ヨセミテストラップ、エツミなどなど、カメラストラップ専門・カメラアクセサリーブランドはたくさんあります。ちょっと値段は張るけれど、上質な素材や独自の機能を備えたモデルが揃っているので、満足度も高いです。
予算設定
1)価格の幅
- カメラストラップの価格は、1,000円前後〜1万円超えまでさまざま。素材やブランド、付加機能によって変動します。初心者のうちは1,000〜3,000円程度のナイロンストラップでも全然OKですが、こだわりだすと高級レザーやオーダーメイドで3万円を超えるケースもあります。
2)複数本持ちも選択肢
- シーン別に使い分けたいなら、あえて複数のストラップを持つのも良い方法です。たとえばアウトドア専用に丈夫で汚れに強いもの、街歩きやポートレート撮影用にレザーのおしゃれなもの、といった感じでTPOに合わせると撮影がより楽しくなります。
長期使用するためのメンテナンス
- レザー:防水スプレーやレザーオイルでのお手入れが必要。湿気の多い場所で保管するとカビが発生することもある。
- ファブリック系:軽い汚れなら柔らかいブラシで払い、水洗いOKなタイプは説明書をよく読んでから洗う。
- 金属パーツ:錆びやすい素材の場合は、定期的に拭き取って油分を適度に補うと長持ち。
おすすめのカメラストラップ&人気ブランド紹介
ここまででカメラストラップの基本や選び方のコツを解説してきました。ここでは、具体的に「こんな人にはこれが人気」「コスパがいい」という具合に、代表的なブランドやストラップをご紹介します。ここで挙げるのはあくまで一例ですが、特徴を把握することで、ご自身に合ったストラップを探すヒントになるはずです。
Peak Design(ピークデザイン)
おすすめモデル:スライド、スライドライト、リーシュ など
- 特徴
「アンカーリンクス」というワンタッチ着脱システムを採用。ストラップを付け外しする機会が多い人には便利。 - メリット
・長さ調整が簡単
・カメラ収納時にすぐ外せるので邪魔にならない
・デザインがスタイリッシュ - 価格帯
一般的には1万円前後(モデルによる)
こんな人におすすめ
- 三脚やジンバルと併用する機会が多い
- いくつかのカメラを1本のストラップで使いまわしたい
- シンプルかつ機能的なデザインが好き
ARTISAN&ARTIST(アルティザン&アーティスト)
おすすめモデル:ACAMシリーズ(ロープタイプ、シルクコードなど)
- 特徴
職人が作り上げた高品質な素材感と、シンプルながら上品なデザインが魅力。とくにシルクコードストラップは独特のやわらかさと高級感があり、ライカなどの高級カメラユーザーからの支持も厚いです。 - メリット
・しなやかで肌触りがいい
・和のテイストを感じさせるモデルも - 価格帯
1万円〜2万円台が中心でやや高め
こんな人におすすめ
- 高級路線のレンズ交換式カメラに合わせたい
- ファッションアイテムとしても妥協したくない
- シルクやレザーなど素材自体を楽しみたい
OP/TECH USA(オプテック)
おすすめモデル:プロループストラップ、スーパークラシックストラップ など
- 特徴
アメリカ発のカメラアクセサリーブランド。ネオプレーン素材のパッドを使ったモデルが豊富で、肩や首への負担が少ない。長時間撮影やスポーツ写真などでも疲れにくいのが強み。 - メリット
・パッド付きでクッション性高
・着脱システム「ユニロードコネクター」でストラップを部分的に外しやすい - 価格帯
3,000〜5,000円台が多く、比較的リーズナブル
こんな人におすすめ
- 重い一眼レフや大口径レンズを多用する
- 長時間撮影が多く、負担を軽減したい
- コスパ重視だけど機能性も欲しい
BlackRapid(ブラックラピッド)
おすすめモデル:クロスショット、スポーツ ブリーズ、ダブルブリーズ など
- 特徴
「速写ストラップ」の代表格的ブランド。カメラ底面の三脚穴に取り付けるタイプが多く、たすき掛けでカメラを下向きに吊り下げるのが一般的。素早くカメラを体の前に回せるため、運動会やスポーツ、動きのある被写体に強い。 - メリット
・カメラのぶれが少なく安定する
・斜めがけで両手が使いやすい
・「ダブル」シリーズなら2台同時携行もOK - 価格帯
5,000〜1万円前後が中心
こんな人におすすめ
- スポーツ撮影やイベント撮影などで瞬発力重視
- カメラ2台持ちが必要になる現場
- 斜めがけスタイルで長時間歩き回る機会が多い
ヨセミテストラップ
特徴:ロープストラップの草分け的存在。クライミングロープをベースに作られており、摩擦や引っ張りに強いのが魅力。
- メリット
・シンプルかつ味のあるデザイン
・手に巻きつけやすく、適度な硬さで安定感がある - 価格帯
1万〜1万2千円程度
こんな人におすすめ
- ロープタイプが欲しいけれど安価なものでは物足りない
- 高品質・高耐久を求める
- ライカや富士フイルム系のデザイン重視ボディに合わせたい
エツミやハクバなどの国内アクセサリー総合メーカー
- エツミ:可愛らしいデザインやコストの安さを重視したストラップも多数。種類が幅広い。
- ハクバ:カメラバッグやレンズクリーナーで有名だが、ストラップも機能的なものが充実。安価なハンドストラップやネックストラップなど。
メリット
- 比較的リーズナブルで初心者向けモデルが豊富
- カラバリも多く、量販店等で手に取りやすい
203 Camera Straps. / Lance Camera Straps.など
近年はSNSを中心に、個人・小規模ブランドがハンドメイドやオリジナルデザインのストラップを展開しています。たとえば「203 Camera Straps.」や「Lance Camera Straps.」は、レザーやロープ、帆布など多様な素材を扱い、可変長ストラップや着脱しやすい仕組みも工夫されています。大手ブランドにはないオリジナル感を求めるなら、こうしたショップを探すのも面白いです。
検討の仕方と最終アドバイス
- 撮影シーンで候補を絞る
旅行が多い → パッド付きやロープタイプ。
街スナップメイン → レザーやファブリック、ハンドストラップなど。
スポーツ撮影 → 速写ストラップ系。 - 予算とデザインのバランスを考える
あまり高価すぎると手が出ないこともあるし、あまり安すぎると強度に不安があるかもしれません。 - 実店舗で試着してみる
可能なら量販店やカメラ専門店で実際に首にかけたり、カメラを吊るしてみるとイメージがわきやすいです。
カメラストラップのメンテナンス&まとめ
お気に入りのカメラストラップを手に入れたら、できるだけ長く快適に使いたいですよね。ここでは、ストラップのメンテナンス方法や保管のコツを中心に解説し、最後に本記事のポイントをおさらいします。
日常メンテナンスのポイント
1)汚れやホコリの除去
- 屋外で使った後は、柔らかいブラシや布で表面を軽く拭き取り、ホコリや砂粒を落としましょう。砂が繊維の隙間に入り込み放置すると、擦れによる破損や傷の原因になりやすいです。
2)雨天後はしっかり乾かす
- 撮影中に雨や水しぶきで濡れた場合は、まずタオルなどで水気をしっかり吸い取り、風通しの良い場所で自然乾燥させます。直射日光がガンガン当たる場所だと、素材が傷むこともあるので気をつけましょう。
素材別のお手入れ方法
レザー(革)ストラップ
- 防水スプレーの活用
事前に防水スプレーを軽くかけておくだけでも、水滴や汚れが染みにくくなる。革専用の防水スプレーが望ましい。 - レザーオイルで保湿
数ヶ月に1度はレザーオイルやクリームを塗り、柔軟性を保ちましょう。ひび割れの予防にもなります。 - 直射日光や湿気に注意
カビが発生しやすいので、使用後はしっかり乾拭きして風通しの良い場所へ。
ナイロン・ポリエステル系
- 水拭きや手洗い
油汚れなどが付いたら、中性洗剤を薄めて優しく洗うのも手。 - 強くこすりすぎない
素材が毛羽立つ恐れがあるので、やさしく扱う。 - 陰干し
直射日光で長時間干すと、色落ちや繊維が劣化することも。
コットン・ファブリック系
- 洗濯表示の確認
洗濯機NGの場合が多いので、基本は手洗いまたはブラッシング。 - 色落ち注意
柄物は色落ちすることがあるので、他のものと一緒に洗わない。 - アイロンがけは慎重に
必要に応じて低温アイロン可のモデルもあるが、パーツを溶かさないよう注意。
ロープストラップ
- 表面のホコリをブラシで
クライミングロープ系は繊維がしっかりしているが、砂利が入り込むと傷む原因に。 - 軽い水洗いOKが多い
ただし金具(リング部分)はしっかり拭いてサビ対策を。 - 適度な硬さを保つ
柔らかくしすぎようと無理に洗剤を使うと逆に繊維を傷めるケースも。
保管方法のコツ
- 風通しの良い場所
湿度が高いクローゼットや押し入れの奥深くに放置するとカビや変色の恐れが。 - 直射日光に当てっぱなしはNG
窓際に吊るしたままだと色あせや劣化が進む。 - ストラップを巻きすぎない
レザーなどは強く巻くと折れシワがつき、見た目が悪くなる場合がある。緩めに巻いて保管するか、吊るすときも軽くたたんでおく程度にすると良い。
撮影時のワンポイント活用術
- 巻き付け撮影
ネックストラップを手首に巻いて安定させ、ブレを軽減するテクニックがあります。カメラ初心者でも試してみるといいかもしれません。 - 速写ストラップで機動力UP
イベント撮影など被写体が動き回る場所では、ストラップの長さを素早く変えて体に密着させたり、すぐ構えられるようにしたりしてシャッターチャンスを逃さない。 - ハンドストラップ+バッグ併用
ずっと手持ちだと疲れるので、ハンドストラップを使いつつ、撮影しないときはカメラバッグに入れるスタイルも効率的です。
ストラップ選びはカメラライフの重要な一歩
- カメラストラップは必需品
落下防止や疲労軽減、両手の自由度向上、そしてデザイン面での楽しさが得られるアイテム。 - 素材・デザインで撮影スタイルが変わる
レザーの経年変化を楽しむも良し、ナイロンやロープの機能性に注目するも良し。 - 選ぶときのコツ
・カメラ取り付け部の確認
・自分に合った長さや幅を選ぶ
・パッドや着脱機能など細かな仕様をチェック - メンテナンスも大事
適切にお手入れや保管をすることで、大切なストラップを長く愛用できる。
カメラストラップをうまく活用することで、より快適かつ安全に撮影ライフを満喫できるはずです。カメラストラップを通じて撮る写真は、どことなく愛着が深まり、外出や旅行も一層楽しくなるでしょう。
ぜひこの記事を参考にしつつ、自分にぴったりのストラップを見つけてください。高価なレザーやおしゃれなファブリックに挑戦するもよし、実用性重視のナイロンやロープを選ぶもよし。どんなストラップを選んでも、きっとカメラとの付き合い方がもっと豊かになりますよ。
カメラストラップの世界は意外と奥が深く、自分好みを見つける“ストラップ沼”にはまってしまう人も多いです。しかし、それも含めて写真ライフの楽しみの一つ。
素敵なストラップとともに、ぜひ快適かつスタイリッシュな撮影をお楽しみください!